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2010年 06月 04日
突然ですが、私の父はけっこう腕のたつ修理やさんなの。
何の修理って、もちろんくるまです。 その父が2週間、南仏に滞在しているあいだ けっこうごきげんでうごいていた我が家の愛車、フィアットちゃん、 そもそも彼女(フィアットちゃんですよ)、じゃっかんの持病持ちで ちょうどお医者さん(父ですって!)がくるから みてもらいましょうねー、みたいな感じだったのが 彼女、ねこかぶってるのか、シャイなのか、それとも意地を張っているのか いつもなら調子が悪くなるところでも そりゃあ、絶好調!みたいなかんじで お医者さん、おてあげ! って持病を直せずに帰って行ったのだけれど まあ、こんなに調子がいいんだもの、だいじょうぶ! そうおもうことにして、仕事に復帰。 職場は我が家からきっかり14km。 仕事に戻って3日目の日曜日、 週末で人手もおおくて、けっこうおつかれな感じで仕事を終え さ、おうちにかえってゆっくりしよー ・・・・・くるま、うごかない? なぜ今?っていうタイミングて 朝はとーってもごきげんでうごいていたフィアットちゃん とつぜんのストライキ。 おどしても、なだめても、おだてても 「あたし、うごかないの!」 の一点張り。 強情娘め!! しかたなくうちのフランス人にたのんで 迎えにきてもらうことになったのだけれど 彼、サントヴィクトワール山のふもとの友達のおうちにいて かるく一時間はかかると。 しょうがないからカフェにでも行って(運良く村にはカフェのたぐいはたくさんある) こころおだやかに本でもよもうかな(本もかならず1冊はかばんにはいっている、 あるいみ常備薬。)と、カフェに向かって歩いて行たところ 一番最初のカフェで、村のムッシュー(おっちゃん)に出会ってしまい 「よお!元気?仕事はおわったのかい?まあちょっと座って、 いっぱいアペロつきあいなって!」 (アペロとはいわゆる夕食前にいっぱいひっかけて・・という) 「え、でも、あの・・」 「ほらほら、席もひとつ空いてることだし!」 カフェのムッシューにまで 「マダム、なににされます?」 ・・・けっこう強引。 あれですか?地元井戸端会議のノリなんですかね。 「じゃあ、えーっと紅茶を。」 「ル・テ!(紅茶!)」 「はい、紅茶をホットで。」 「アペロってーのは、ワインかパスティスをさすんだけどねー」 ・・・ムッシュー、そりゃ無茶です。わたしそもそもお酒弱いし おなかすいてるし、こうみえてけっこう疲れてるし パスティス(南仏名物アルコール45%)とかほんと無理ですって! というわけで、紅茶(ホット)ゲット。 なぜかまわりの人たちみーんなに紹介されて 「こちらはムッシュー商工会長、この村のお店全部の代表で こちらはムッシューガラージスト(修理兼車販売屋さん)・・」 まあ、なんて奇遇。たったいま車が故障したばかりの私の前に ガラージストとは! でもムッシュー気むずかしそうだし・・ なんて思ってるあいだにも、なんだかまわりは楽しそう。 このカフェ、オーナーがコルシカ人なのか コルシカ料理や、コルシカのお酒が充実しているのだけれど 隣のテーブルのムッシューたちにまで 「ちょいとマダム、これ飲んでみなよって!」 と渡されたのはコルシカの薬草リキュール。 おいしいですが、アルコール度高いと思われます。 そんなこんなで約一時間、フランス人、まだ到着しないの。 と、ムッシュー商工会長がおもむろに 「隣のレストラン予約してんの、もう30分も過ぎてんだよなー そろそろ行くか?」 「あ、では私はカフェでダンナがくるのを待っていますので。」 「そーゆー訳にはいかねーよ!マダムをひとりカフェに残すなんて! まあ、ダンナが来るまで、レストランでなんかつまんでなって!」 ・・・なんと強引。 うちのフランス人に電話をして事情を話し レストランまで迎えにきてもらうことに。 ムッシュー3人組はここでもメニューとにらめっこしながら それでも食前酒は欠かせないようで テーブルの上にはなにやらアルコールがすでに! この頃にはずいぶんムッシューガラージストもうちとけてくれて 単にじゃっかん人見知りさんだったってことが発覚。 そうこうしてるうちにやっとうちのフランス人が到着 3人のムッシューに勧められて、けっきょく私たちも食事をして行くことに。 もう夜も10時半とかだったしね。 ノリのいいムッシュー商工会長は、なにかというと 後ろの席に座っていたカナダ人のマダム二人にちょっかいをだして 「マダーム!ワインはロゼがおすすめですよ!」 とか 「よかったら私がお注ぎしましょう!」 とか,ラテン人を地でいく人なのねーなんておもいつつ。 それとは正反対のムッシューガラージストの人の良さがだいぶみえてきてね なんていうか、だるまさんみたいで、きっすいのプロヴァンス人で 冗談も言うけれど図に乗りすぎない、きちんときのきくおっちゃんでね 好感度高し! けっきょく真夜中近くまで飲めや食えやで なんだか楽しかったし、きっとくるまがこわれたのも こうしていろいろな人に会うためだったのかも! 後日、くるまはフランス人の知り合いの修理屋さんにもっていって なんと部品だけで800ユーロ(95000円くらい?)することが発覚。 フィアットちゃん・・・、たいへんな病気だったのね。 それにしても村のムッシューたちの強引さにはびっくり! のワンクリックを。 ↓ ↓ ↓
by miaousagi
| 2010-06-04 04:21
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