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2009年 09月 19日
晴れたのよ、と書いたつぎの日
また雨に逆もどりしたので しばらく天気のはなしはやめようと、 イギリス人じゃあるまいしね! 現実逃避的にちいさなかわいい村のはなしを。 今日はね、わたしの3本の指に入るくらい だいすきな村の紹介! ただし今日の記事には、じゃっかん私情もはいってしまい もしかしたら不快な思いをされる方もいらっしゃるかもしれませんが そういう場合はさらーと読みとばして また次回の記事からあそびにきてくださいねー。 この村の有名人は 18世紀の小説家サド侯爵! 村のてっぺんには彼の住んでいたお城があって 今は見るかげもなく廃墟になっているけれど フランスきってのスキャンダラスな小説家が こんな人里はなれたちいさな村にすんでいたなんてねー。 サド侯爵はともかく! この村の名前は 「Lacoste」(ラコスト) にわとりのマークのスポーツブランドとは なんの関係もないのですよ、念のため。 ラコストはリュベロンのなかにある ほんとうにちいさな村。 はじめてこの村をおとずれたのは 秋もおわりのころ。 風はつめたく、村の石畳はあしもとから じわじわからだをひやしていくかんじ、 ちいさな路地にはひとっこひとりいなくて 私と、いっしょにおとずれた親友のハイケとで なんだか時代に取り残されたような だれもしらない場所に来てしまったかのような 風の音以外は、何もきこえない 哀しいくらいきれいなところだねーと しんみりしたのを、おぼえているなー。 人の気配がないのに どこからかくろねこがひょっこりあらわれて 村からサド侯爵のお城までの道を 案内してくれたりした。 (村のねこって、ほんとにしんせつなの!) お城の広場まで道ともいえぬみちをあがっていくと 晩秋のリュベロン谷がいちめんに広がって とっても素敵。 それからもなんどか訪れる機会があって 去年、初めて春に行きました! ひかりがあかるくって 花々が咲き乱れて あいかわらず人の気配がないのに なんだか精気にみちていた すこーし観光客もいたかもしれない、 でも人里はなれた、ひなびた村っていう印象は すこしもかわってなくて 秋のもの悲しさとはうらはらに なんだかあたたかい空気に村全体がつつまれていて べつになにって見どころはないの、 サド侯爵がお好きならお城? あまりいないわよね、そんなひと! カフェも村のはずれにぽつんと一軒あるのみ ぜんぜん観光地化されてなくて やっぱりいいなー、ラコスト。 と、うれしくおもいつつ この夏ひょんなことで近くをとおりがかり あ、ちょっと寄ってみよう!とくるまをとめ 村に入ると・・ ・・・・・・なにかちがうの。 まあ、8月ってバカンスまっただなか! 観光客だって普段にくらべたら格段に多いしね! ・・・・・・・・ そういうふんいきじゃないとおもう ・・・・・・・・ 観光客とはちがう空気を感じるもの。 そんな気持ちをいだきつつ 村の中心のとおりにさしかかると ありとあらゆるとびらに 「SCAD」のマーク。 なになに? このなぞの団体! The Savannah College of Art and Design 略してSCAD。 正体は、アメリカのデザイン学校でした あのね、デザイン学校がわるいわけじゃないの でも、どうしてあえて「デザイン」の学校を こんなに平和でひなびた村につくるの? 今まで廃墟になっていた村中の古いおうちを ねこそぎ買い取り それを学校やギャラリーや 生徒用の短期滞在アパルトマンや はては「カフェテリア」(もちろんWifi対応!!)までつくってしまい これじゃあ村にきたっていうより SCADっていう学校の施設にきたみたい! とってもがっかりしちゃいました。 村にとっては、必要なことだったのかもしれない さびれるに任せて 廃墟になってしまった家々を放置しておいたんじゃ いつかほんとうに、村ごと廃村になってしまうかもしれない でも、村のどのおうちをみても 「SCAD」のかんばんがかけられて 言い方が悪いかもしれないけれど 短期間だけ(例えば夏、3ヶ月だけみたいに) デザイン学校に通う、ということを なかばファッション感覚でやっている人たちを 村中で見かけるのは ざんねんという以外に、言葉がみつからなかったの。 そのうえ彼ら、じぶんたちでカフェテリアも運営しているから 村のちいさなカフェは 観光客はいるものの たいして恩恵を受けているわけでもなさそうだし。 うまく説明できないけれど なんだかひきょうな商売の仕方だなー と、思いました。 村は、うつくしいままだし 花は咲き乱れて リュベロン谷の夏のようすも かわらずお城の広場からみえるけれど もう、前のような静かな、時代にとり残された そんな村じゃなくなってしまったのかー ほんとにざんねんです。 でもあえてこの村を紹介したのは それでもやっぱり愛らしい場所であることに変わりはないし 典型的なプロヴァンスの村でもあるので 知ってもらいたいな、とおもって。 それにしても村ねこって どうしてあんなにひとみしりをしないの? のワンクリックを! ↓ ↓ ↓
by miaousagi
| 2009-09-19 06:39
| 小さな村
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